本日も読んでいただいてありがとうございます。こんにちは、マスターです。
まず最初に避けて通れないのは「追悼リバティアイランド」です。競走馬の宿命…とは言えその宿命がこの馬に降り注ぐとは誰も思っていなかった。

これがリバティアイランド最後の雄姿です。
彼女は誰もが知っている2022年の三冠牝馬です。三冠を達成した時点で勝てなかったレースは2歳時のアルテミスS。このレースで生産者のノーザンファームと鞍上の川田将雅の間に大きな溝が生まれました。競馬界トップ生産者とトップジョッキーの確執の為大変問題になった事を憶えています。それもこれもどちらもがこのリバティアイランドを大切に思うが余りの出来事。それ位日本競馬界にとって大きな存在でした。
その彼女が2025年4月27日、彼の地香港シャンティン競馬場で行われたクイーンエリザベス2世ステークス(芝2000m)に出走に1750m通過付近で馬体に異常を発生し競走中止。その場で予後不良という処分になりました。
レース後川田騎手はこうコメントしています。「言葉で言い表せない想いです。最悪の結末を迎えてしまい、彼女に申し訳ない。皆様からリバティを奪ってしまい、申し訳ありません。 彼女は最後まで全力で頑張ってくれました。転ぶことなく耐えてくれ、最後まで僕を守ってくれました。止まってからも、気丈に穏やかに振る舞ってくれ、強すぎるくらい強く、賢い子でした。素早い対応で彼女に寄り添ってくれた、香港ジョッキークラブに心から感謝してます。レースで乗ってるにも関わらず、厩舎でも僕を受け入れてくれた優しい子でした。家族にも優しくしてくれました。たくさんの思い出が色々浮かびますが、全ては彼女がいてくれたから。感謝しかありません。そしてこんなことになってしまった申し訳なさしかありません。彼女を応援してくれた皆様、本当にありがとうございました。」
たかが一競馬ファンの小生としては「リバティアイランドの仔が見たかった。どれだけ強いか?!アーモンドアイの仔と日本ダービーで激突…なんて最高だろうな」って思っていましたが、それはもう既に叶わぬ夢となりました。
『リバティアイランド、痛かったね。大変だったね。本当にお疲れ様。君の後輩たちはいっぱい人間に感動を与えるから、ちゃんと天国から見守ってくれるかな』
いま迄多くの人間のお葬式にも参列させていただきました。自分なりに一生懸命お見送りをして…帰り道で想う事はいつも同じ。「そして昨日・今日の続きの明日がまたやってくる。あの人がいてもいなくても、遺された人にはまたいつもの”明日”が訪れる…」と。
非情かもしれませんが2025年5月4日(日)はやってきます。そしてそこでは必ず天皇賞(春)が開催されます。リバティアイランドをしっかり見送って…。いつも通りの競馬予想をしていきます。
■天皇賞(春)
◆条件
・京都
・芝3200m(外)
・GI
・定量
◆出走予定馬一覧(50音順)

◆結論
想うところはありますが…今日から4日間かけてこのレースを紐解いて参りたいと思います。
◆予想
今回、独自の馬柱を作成しました。
昨今「今年の4歳世代はマジ強い」と言われていますので、世代順に並び替えました。

◇全馬診断(S・A・B・C・D仕分け)
S=全世代を通して世界に出してもトップクラス(フォーエバーヤングなど)
A=G1で常に掲示板対象にはなりそうなG1で無印には出来ない馬(ダノンデサイルなど
B=G1での勝負は厳しいが鋭い決め脚や単騎逃げマイペース等条件が揃えば馬券対象にはなりそうな馬
C=G1での勝負は厳しいので目標が掲示板掲載…的な馬
D=G1はオリンピック精神(参加する事に意義がある)な馬
[4歳]
ヘデントール(A)…昨年の菊花賞を勝ったアーバンシックは出走してこない以上2着だったこの馬が世代最上位である事は間違いない。それを証明したのが前走ダイアモンドS。重賞クラスの古馬との初対戦だったが全く相手にしなかった。もっともこの馬が1番人気で2番人気は「24年阪神大賞典2着だった」ワープスピードだったが、このワープスピードは重賞未勝利馬。3番人気シュトルーベは「日経賞24→目黒記念24を連勝した」がその後のG13戦が連続して2桁着順。そして2着はジャンカズマで3勝馬の身で8走前にOPクラスを格上挑戦で勝ってオープン入り。もその後7戦全く走っていなかった。レベルの低いG3だったダイアモンドSだから勝って当たり前のレースだった。ただ今回は鞍上がDレーン。(厩舎は違うが)馬主:キャロットファーム×騎手:ダミアン・レーン×生産者:ノーザンファーム×TC:美浦は先日クイーンエリザベス2世Sを勝ったタスティエーラと一緒。今週日曜の京都競馬場は先週日曜日の香港の再現となる。
ショウナンラプンタ(A)…昨年の菊花賞で前出ヘデントールからハナ+クビの4着だった。その後の日経新春杯で2着した実績+鞍上強化(鮫島駿→武豊)で前走の阪神大賞典は1番人気だった。結果4着に関しては「武豊への騎乗依頼は阪神大賞典+天皇賞春のセット依頼。故に、武豊がこの馬に初騎乗だったので本番の為に”脚を図った”可能性がある」とも言われている。課題は斤量か?!今年の2戦は56kgなのに対して今回は58kg。当然天才武豊なら計算済だろうが…、
ビサンチンドリーム(A)…前出2頭と同じく昨年の菊花賞で2着ヘデントールからハナ+クビ+クビとこの3頭は僅差。今年初戦AJCC6着だけでは(B)だったがサウジのレッドシーターフで勝ち切ったのは大きい。この馬の場合はレッドシーターフで斤量63kgの酷量を克服しているので斤量の問題はない。鞍上シュタルケは先週終了時点でJRA99勝。「このレースで…」と思いがちだが恐らく土曜日に100勝に達する…と思っているので「記念の100勝」は考えなくていい。
ハヤテノフクノスケ(B)…この馬も同世代で菊花賞に出走しているが8着だったがその後条件戦2勝クラス・3勝クラスを連勝で卒業している。その勢いを買いたいところだが問題は「青森県生産馬」。昨今活躍している馬のほとんどは北海道産馬。他には青森県・熊本県等で馬の生産は行われているがほとんど芽は出ていない。判官びいき…的に応援したい気持ちはあるが馬券検討としては「あっても3着まで」
サンライズアース(A)…この馬も同世代だが菊花賞には出走していない。ただ日本ダービーには出走していて掲示板4着だった。それ以来となった今年初戦の日経新春杯はプラス16kgで出走。「成長分?!」と思ったら結果的に、単に太目残りだった。そこからマイナス6kgだった3勝クラスも2着に負けた。更にそこからマイナス8kgだった前走でやっと本領を発揮出来優勝した。結果この時の馬体重は日本ダービー時から見たらプラス2kgだった。500kgを超える馬体だが阪神大賞典56kg→天皇賞春58kgがどの様に影響するか?!そして今回の馬体重は阪神大賞典時を維持できているのか?!気になるところだ。また鞍上は池添。前走で池添が乗った馬はこの馬とプラダリアの2頭。池添がこの馬を選んだのか?!プラダリア陣営が松山を選んだのか?!は今考えていく。
[5歳]
マイネルエンペラー(A)…3走前に条件戦を卒業してからG2を2戦して3→1着と実力開花。内容も良くなってきている。前走の日経賞は2~3着が3角8番手→4角7番手で相当荒れていた稍重。4歳世代トップクラスのアーバンシックを3着に抑えて終始番手ポジションから優勝。この時の終いは37.0秒。でも条件戦で2200mで33秒台も脚も披露しておりレースに合わせた瞬発力とスタミナを持ち合わせている。それは日経賞で手綱を握った丹内がレース後にコメントしていた。「この馬は強い馬。次走の騎乗依頼をジッと心から待ちたい。」丹内は同期に優秀な騎手が多い。本人はケガも含めて何度も騎手引退を考えたがジッと耐えて頑張ってきた。それが昨秋から実り始めていて年間勝利数はキャリアハイの70勝を挙げた。今年はまだ3分の1を終わっていないが既に41勝を挙げていて、順調なら今年もキャリアハイになるだろう。苦労人丹内にスポットライトがあたる…かもしれない。
リミットバスター(D)…JRAは勝ち抜け制度をとっている。1勝クラスは例外を除いては基本新馬・未勝利を勝った馬が集まる。2勝クラスは1勝クラスを勝った馬が集まる。勿論例外として勝ち抜けていない馬の出走も(出走優先順位は下がるが)認められている。この馬は前走で2勝クラスを勝ったばかりで2段階格上挑戦となる。それが3戦3勝…とかなら「もしかして…」とも思うが3-2-1-12。馬主さんが所有している馬で有名なのは今年のフェブラリーSで3番人気になったエンペラーワケア。これも杉山晴厩舎。血統はキンカメの肌にハーツクライ。確かに走ってもいい血筋ではあるが実際…走っていない。
◆纏め
6歳以上は明日なので一概に纏める事は出来ないが、やはり今年の4歳世代は注目だ。
◆今後の事前予想
明日以降のお届け予定は
4/29(火)…全頭診断パート2
4/30(水)…騎手事情
5/1(木)…天皇賞春の傾向
5/2(金)…最終結論(枠順発表済)
5/4(日)…am中、買い目
となっています。
お楽しみにお待ちください。
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