24年9月3日(火) 紫苑S

こんにちは!マスターです。
やっと秋競馬ですね~。ここを以前から読んでいただいている方は既にお気づきだと思いますが、マスター的にはようやく「1頭いない夏」からの脱出です。
競馬・競走馬にとって、最も重要な季節は「秋」です。いにしえの先人も「天高く馬肥える秋」と言っています。
3歳クラシック戦線に関しても第一弾桜花賞・皐月賞、第二弾オークス・ダービーが春なのに対して、第三弾秋華賞・菊花賞は秋に位置しています。
また、春(ダービー迄)は3歳と4歳以上が分かれているのに対して、秋は(クラシックに関わるレース以外)3歳以上は同じレースになります。斤量に差はあるものの「3歳ももう大人の仲間入り」って事ですね。
夏競馬に比べて、それだけ重要なレースも多く、実績のある馬が多く出走してくるので、楽しみですね。
その中で今週は早々に重賞が3つもあります。土曜日=紫苑S(秋華賞TR)、日曜日=京成杯AH・セントウルSです。今週は毎日この3重賞について考えていきたいと思います。
時系列に副って今日は土曜日に行われる秋華賞トライアル紫苑Sです。
■中山11R…紫苑S
<芝2000m/GIII(牝)/馬齢/15:45>
◆結論
◎本命…枠順発表後再検討してからの決定になります。
本日はその為のベースになる検討をして参ります。
◆本日検討内容
◇レースの性格と傾向
◇出走予定馬
◇今年の特徴
◇枠順発表後の最終へ向けて

それでは順に検討して参りましょう。
●レースの性格と傾向
・レースの位置付け…2000年に3歳牝馬クラシック三冠最終戦秋華賞のトライアルレースのオープン競走として新設され、2016年にGIIIに格上げされた。これに伴い秋華賞優先出走権が2着以内から3着以内となった。また2023年からはGIIへ格上げされている。
・レースの傾向…このレースがオープン競走だった時代は、秋華賞のトライアルとしてはローズSに一歩も二歩も譲っていたが、重賞昇格後8年間で立場が逆転。この間ローズS組は秋華賞で未勝利だが、紫苑S組は3勝している。
・出走予定馬…下記の通り

1番人気が想定されているのは武豊騎乗予定のボンドガール。2歳時からその素質は注目され3歳になってからのニュージーランドトロフィー2着で素質の片りんを見せたが本番のNHKマイルCではブービーの17着。前走初の古馬混合戦で2着するも負けた相手も3歳馬でともに51kgの斤量に恵まれた結果。これまでのキャリアで最長は前走の1800mで2000m未経験も不安要素だ。だが買える点もある。前走51kgでも武豊が騎乗した。武騎手は通常51kgには乗らない。減量してまで乗った…という事はそれだけ手放したくない証拠。経年したとは言え天才武豊をそこまで動かした…という事は無視出来ない。
2番人気が想定されているのはルメール騎手が騎乗予定のカンティアーモ。前走は5月の1勝クラス勝ち程度だが、なんと言っても魅力的なのは<木村厩舎 x シルクR x ルメール>というあのイクイノックスを送り出した現競馬界最高レベルのポートフォリオだ。先般から高確率コンビ<友道厩舎 x 戸崎騎手>はお伝えしてきた通りだが、木村厩舎 x ルメールのデータを整理してみよう。
2022年…19-15-9-33=勝率25%-連対率45%
2023年…29- 9-7-29=勝率39%-連対率51%
2024年…24- 9-5-11=勝率49%-連対率67%
となっていて、年々信頼度が高まっている。
木村厩舎がルメールに騎乗依頼をした…という事実が「実績はまだないが素質は間違いない」と証明書を発行した様なもの。実績の無さを完全に払拭出来る…と言っていい。
3番人気予定はエラトー。未勝利を勝ち上がるのに少し時間はかかった上チューリップ賞ではムルザバエフが番手でレースを進めながら9着に敗れた。ところがその後横山和に乗り替わると1勝クラス・2勝クラスと連勝。よっぽど馬があうのだろう。またこの馬の注目ポイントは父サクソンウォーリアー。その父はディープインパクトだがサクソンウォーリアーは英国・愛国でGI戦線を連戦した馬。その種牡馬能力はまだまだ未知数だがその分期待も大きい。
・今年の特徴…本番秋華賞は定番京都芝2000mで行われる。そう芝右回りでコーナー4つだ。それに近いのはローズSよりもこの紫苑S。最後の直線の坂は異なるが同じ芝右回りでコーナー4つ。それに比べてロースSは阪神のプチ改修工事の関係で中京競馬場での開催。芝左回りでコーナー4つだ。最後の直線の長さも300m前後の京都・中山に比べて中京は400m以上ある。秋華賞はこの紫苑S組vs春のGIからの直行組となりそうだ。このレースをしっかり検討してレース結果が出たら検証をして秋華賞に繋げたいモノだ。
・枠順発表後の最終へ向けて…毎年秋華賞への出走権を求めてフルゲートになる事が多い為、1~3枠・4~6枠・7~8枠と6頭づつに分けて過去10年を検証すると、
1~3枠…1-4-3-47
4~6枠…3-3-4-49
7~8枠…6-3-3-39
と外枠が内枠・中枠を圧倒している。開幕週という事で「内前有利」と思い込まず「外でも買える」と思った方がいい。
尚、脚質は先行>逃げ>差し>追込の順なので「前」はそれでいい。併せて「外前」と憶えておこう。
又、払戻しは三連複で4桁6回残り4回が万馬券だが、160倍1回と200倍前後が3回でそれ以上は出ていない。1番人気と2番人気が共に4着以下に沈んだのは2015年と2020年の2回だけなので極端な穴狙いは避けた方が良さそうですね。

今日の紫苑Sに関しては以上になります。最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

明日はサマースプリント最終戦セントウルSの展望をお伝えしようと思います。
お楽しみに!

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